販促効果を狙うなら捨てられない物を選ぶ

様々な業種でノベルティが配布されていますが、その主な目的は販促です。そのため、受け取ってもすぐに捨ててしまうような物では意味がなく、手元に残るようなノベルティである必要があります。業種によって効果的なノベルティは異なりますが、手元に残してもらえるノベルティには幾つかの法則があります。

第一に、かさばらないという点です。ノベルティは基本的に外や施設内を歩いている時に配られるため、あまり大きい物だと邪魔になって受け取ってもらうことさえ困難になります。また、せっかく受け取ってもらえても邪魔になると分かれば放置されたり捨てられたりする可能性も高くなるのが現実です。バッグやポケットにすっぽりと収まるようなサイズの物を選ぶと、それだけで手に取ってもらいやすくなります。また、小さくても一目で企業や商品の名前が認識できるようなデザインにすると、販促の効果も高まります。

次に、実用的であるという点が挙げられます。夏であればうちわ、冬であればカイロやカレンダーといった具合に、配る時期を考慮して選択する必要があります。販促の効果を狙うためにはターゲットに見合ったノベルティであるかどうかの見極めも重要で、例えば子育て世代がターゲットなら、マスクや絆創膏などの衛生用品が受け取ってもらいやすくなります。女性の場合は綿棒セットなど健康や美容に関連した物が重宝されます。一方、男性であればマウスパッドやふせんといったステーショナリーがおすすめです。そしてファミリーをターゲットにするノベルティとしては、卓上カレンダーなどが家の中に置いてもらえる確率が高まります。

マグネットシートが効果的な業種とは

ノベルティの中でも特にポスティングによる配布で最近増えているのが、マグネットシートです。冷蔵庫や集合住宅のドアなどに貼って剥がせる便利なシートで、主にファミリー世帯をターゲットにしているノベルティとして人気があります。マグネットシートによって特に大きな販促効果が見込まれる業種としては、ガスや電気の工事業者や廃品回収業者が挙げられます。すぐには必要なくても、いざという時のために備えて目につく所に貼っておこうという心理が働くためです。

ノベルティとしてのマグネットシートは、あまり大きいと邪魔になって敬遠されがちなため、なるべく小ぶりなデザインにまとめた方が捨てられずに残しておいてもらえる可能性が高くなります。いざという時に活用してもらうためにも余分な情報は極力省き、会社名と連絡先をはっきりと見やすく明記しておくとさらに販促効果が期待できます。

最近は様々なタイプのマグネットシートが出ています。動物や乗り物などをかわいくデザインしたタイプはお子様に喜ばれるノベルティの1つですが、型抜きタイプにするとさらにインパクトが強くなります。また、ラミネート加工を施したタイプは見栄えが良く、耐久性も高まるため、家に長く保管しておいてもらえるという点で販促効果を促すことができます。なお、厚みについては0.5mmが一般的に広く使われていますが、0.7mmのタイプを作成している業者もあり、厚い方がずり落ちにくく、剥がしやすいという利点があります。

ふせんが効果的な業種とは

ノベルティをもらう側の立場から考えてみると、実用性があってすぐに使える物であるという点が大きなポイントになります。机の引き出しに入れたまま長い間使わないのでは、あまり意味がありません。すぐに使える物という視点から言えば、おすすめなのがふせんです。最近では様々なタイプが出ていますが、複数の色や大きさがセットになったタイプは、ビジネス用品や文具などオフィス勤めをしている社会人をターゲットとした販促に効果があります。これ1つで伝言にも資料の目印にも使うことができます。また、持ち歩きに便利なペンつきやケース入りのふせんは、営業担当者にとって使いやすいでしょう。特にPVCケースに入ったふせんはちょっとしたギフトとしても最適で、ショップのメンバーズカード所有者のバースデー特典やスタンプがたまった際の粗品などに使うことも可能です。最近話題のTODOリストが作成できて項目ごとに切り離すこともできるふせんは、公私共に充実させたいOLに喜ばれます。OLをターゲットとしたオフィスファッションブランドや雑誌のノベルティに活用できます。

一方、メッセージを隠して貼っておけるレタータイプのふせんは、若い世代をターゲットとしたノベルティとして販促効果が期待できます。ビジネスにおける伝言からプライベートの約束までこれ1つで周囲の目につくことなくやり取りすることが可能です。学校説明会や就職相談会など学生をターゲットとしたイベントのノベルティとしても適しています。ユニフォームや制服などオリジナルカバーが作れるTシャツ型ふせんは、卒業や部活引退の記念に作られることが多いアイテムです。