平安時代を代表する歌人である和泉式部の代表的作品に『和泉式部日記』があります。
また、『紫式部日記』、『更級日記』など有名な日記ががありますが、当時は国家の記録とは別に貴族たちが中心となって回想録をベースとした日記文学が盛んになっていたようです。
また、日記の中でも、旅行を土台にしているものは紀行文と言います。紀貫之の『土佐日記』がその代表作です。
土佐国から京に帰る最中に起きた出来事を綴ったもので、安時代に成立した日記文学のひとつです。
これらは必ずしも現代のイメージするカレンダーをベースにした日記とは異なるものではありますが、歴史書では明らかにされていない人々のいきいきとした行動がわかり、歴史的価値もあるのではないでしょうか。