こどもの成長と幸福を願う日
5月5日はこどもの人格を重んじこどもの幸福をはかるとともに母に感謝する日として1984年に制定されました。古くは端午の節句といい、節句とは季節の変わり目の行事のことです。
男の子のいる家では兜、こいのぼり、五月人形を飾ってお祝いをしました。この端午の節句は中国から入ってきた厄払いの行事になります。
こいのぼりを飾り、柏餅を食べ、菖蒲湯(しょうぶゆ)につかる
中国では鯉が滝をのぼり、竜に化けるという言い伝えがあります。これは立身出世、成功して立派になってほしいとの思いからこいのぼりを飾ります。柏餅に使われる柏の木の葉は新しい芽が出るまで古い葉は落ちずに残っています。
このことから跡継ぎが生まれるまで親は死なない。家系が絶えない縁起ものとされています。菖蒲湯につかるのは、菖蒲は鎌倉時代のころから菖蒲と武道や武勇を重んじる尚武や、勝負の読み方が同じであり、菖蒲の葉が剣のように鋭い形であったため男の子の行事となってきました。
初節句には、金太郎などの武者人形や鎧・兜などの武具飾り、鯉のぼりなどを贈りますが、今日の住宅事情では、鯉のぼりを立てるような場所はなかなかありませんし、贈り物が重なっても困ります。あらかじめ希望を聞くのがよいでしょう。