・ターゲットを明確にする

ノベルティグッズを作る際は、ターゲットを明確にする必要があります。これはデザインにおいてもいえることです。女性向けのノベルティにも関わらず男性受けするような勇ましい絵柄や書体では、ターゲットとノベルティとでズレが生まれてしまい、せっかくのノベルティが意味をなしません。

・利用する場面を想像する

ノベルティにはさまざまな種類がありますが、 ＊ボールペン ＊カレンダー ＊手帳 ＊メモ帳 といったものが代表的です。いずれのノベルティグッズであっても、その企業をPRするため、デザインとして社名やロゴを盛り込むケースが多くあります。しかし、大きなロゴをデザインしてしまうと、利用するシーンが限られてしまうことがあります。ノベルティにデザインを施す場合は、利用する場面を想像したうえで、それを反映させましょう。

・自社のビジネスや商品と関連性のあるデザインを

先述のようにノベルティグッズは、自社のビジネスや商品をPRするためのツールです。そのため、なるべくPRしたい商品やビジネスと関連づけたデザインにすることが肝心です。

・知的財産権を侵害していないかどうか

デザインを施すうえで必ず注意したいのが、知的財産権を侵害していないかどうかです。著作権が存在しているキャラクターのデザインを流用してしまうと、商品でなかったとしても、知的財産権侵害として訴えられてしまいます。デザインは必ずオリジナルのものにしましょう。

・印刷方法にも違いがあることを理解しておく

ノベルティのデザインは、印刷方法で仕上がりが異なってきます。ノベルティグッズの種類ごとに適した印刷方法があるので、最適な印刷方法を選びましょう。

・・パッド印刷

パッド印刷とは、インクをシリコンパッドに転写して文房具やキーホルダー、ゴルフボールといったグッズにスタンプの要領で印刷する方法です。曲面や凸凹があるものへの印刷にも対応できます。ただし、パッドのサイズは限られているため、印刷範囲も狭くなってしまいます。

・・UVインクジェット印刷

UVで硬くなる特殊なインクを拭きかけ、素材に転写する印刷方法が、UVインクジェット印刷です。版を用意する必要がないため、小ロットの印刷にも対応できます。ただし、その反面数量が増えても単価が下がりにくいというデメリットがあります。

・・オフセット印刷

印刷するために版を作り、それを使って転写するのがオフセット印刷です。裏側が透けたように見えるため、クリアファイルなどに適した印刷方法です。写真やグラデーションといった凝ったデザインに活用できる一方、小ロットでは費用がかさみます。

・・箔押し印刷

箱押し印刷とは金・銀といった色箔の文字や柄を印刷する方法です。この方法を採用することで、社名やロゴにより高級感が生まれます。ただ、細かい文字や絵柄は潰れやすくなってしまうというデメリットがあります。

・・昇華転写

インクジェットプリンタで専用の転写紙に印字して、それを印刷物に貼り付け加熱、インクを浸透させる方法が昇華転写です。フルカラーの写真、イラストの細かい部分まで再現できますが、にじみが発生する恐れがあります。

・・シルクプリント

転写紙にデザインをプリントし、それを生地へとプレスするのがシルクプリントです。Tシャツや布バッグへのデザインに適しており、文字やロゴマークがクリアに印刷されます。ただし、写真や濃淡があるデザインを細かく再現するのは難しいという点が挙げられます。

・・インクジェット

インクジェットプリンタで生地に直接プリントを施すのが、インクジェット印刷です。細かなドットを組み合わせて柄を表現しているため、写真やグラデーションを忠実に再現できます。また、1枚からでも依頼できるため、シルクプリントよりも費用を抑えられます。

・ノベルティデザインの注意点を覚えて効果的なノベルティを作りましょう

ノベルティは、配布するターゲット、利用する状況、著作権などを理解してからデザインしましょう。また、印刷方法によって色味や雰囲気が異なることを覚えておくことも大切です。自社のサービスや商品をより効果的に訴求できるノベルティ作成につなげてください。