手帳はその年を映すもの。
もう来年の手帳を買ったという方、まだ決めあぐねているという方、ペーパーレスなデジタル派の方……素敵なキャンバスに2018年を描いていきましょう!
睦月を目の前にすると、なんだかそわそわとしてしまう方は多いのではないのでしょうか。
クリスマスや年の瀬のように華やかなイベントが近いのもあり、子供の頃は冬休みに何をして遊ぼうかと胸を躍らせたものでした。しかし最近になると楽しげな雰囲気の分、新たな年を気持ちよく迎えられるだけのことを今年は成し得たのだろうかと思い悩んでしまうこともあります。
この時期なんとなく不安になり始めてやっと気付くのが「来年の手帳を買っていない」ということです。つい先日、そのことに気付いてやっと2018年の手帳を購入しました。
初めて手帳を持ったのは中学3年生になった頃でした。高校受験のための塾通いや講習、模試の日程を覚えきれなくなって不安が募ったために買ったのですが、それから手帳をスケジュール管理兼日記帳として使うようになりました。
そうそう、2015年にお笑い芸人の又吉直樹さんと芥川賞同時受賞を果たした「スクラップ・アンド・ビルド」の著者である小説家の羽田圭介さんはデビューしたての高校生の頃、雑誌インタビューの日付を間違えたことから手帳を持つようになったそうです。
手帳メーカーNOLTYのインタビューで「手帳のインデックスに強化シールを貼るのが儀式になっている」と仰っており、私自身もここ数年インデックスタイプの手帳を愛用しているので翌年に思いを馳せながらシールを貼っていく儀式を繰り返しています。
羽田さんのキャラクターはもちろんですが、やはり作品が素敵なのでおすすめです。何から読めばいいのか分からないという方も、芥川賞受賞作品ということで「スクラップ・アンド・ビルド」なら手に取りやすいのではないでしょうか。
少し話が逸れてしまいましたが、皆さんは手帳の型を毎年変えていく派ですか?それとも気に入った型のものを使い続けていく派でしょうか。もしかして、時代の流れを乗りこなすデジタル派でしょうか。
私は以前使い続けていた手帳に予定や日記を書き込みきれなくなったために現在の手帳に変え、それから同じ手帳を使い続けています。
書ききれない予定や日記、なんだか人生の充実度が上がったような気になりますね。
ずっと同じ型のものを使い続けていた人が異なる型の手帳を使い始めたとき、前の年にはその人の人生において何らかの転機が訪れていたのかな、なんて考えてしまいます。
たまには手帳を持つようになったきっかけなんかも思い返してみると初心に帰ったようで新鮮な気持ちになることができます。
すでに2018年の予定をいくつか書き込まれた手帳を使うのが今から楽しみです。先の予定を書き出すことでその日へ至るまでの道筋が見え、冒頭のうすぼんやりとした不安も払拭できるように感じられます。
何もかもを自分一人で覚えきって1年に見通しを立てるのはなかなか難しいことです。任せられる範囲のことは手帳に覚えていてもらうと、先の物事を整理しやすくなって少し肩の荷が下りた気分になります。手帳はいらないという方も試しにひとつ検討してみてはいかがでしょうか。