日本が世界に誇る高級腕時計「グランドセイコー」

 

日本が世界に誇る高級腕時計「グランドセイコー」をご愛用の方も多くいらっいるのではないでしょうか。
スイスのバーゼルで開催される宝飾と時計の祭典「バーゼルワールド」には毎年新作コレクションを出展しており、世界的な高級腕時計ブランドとして地位を確立しています。
グランドセイコーが最初に発売されたのは1960年です。スイス製の独壇場であったこの時代に、スイスの腕時計ブラン ドに挑戦すべく、国産高級腕時計として誕生しました。
コンセプトは「最高の普通」そして「実用時計の最高峰」。
デザインは普遍的であり、不必要な装飾を施さない外観には、洗練された美しさとまじめさが秘められています。何より、部品生産から組み立てに至るまで全て日本国内で行われ、200 ~300点ものパーツが熟練の職人の手作業で組み上げられていきます。
特に、精度の要である「ひげぜんまい」は厚さ僅か1ミリの数十分の一程度であり、ミクロン単位の渦巻きの調整は最高峰の職人技術を要します。
また、グランドセイコーには腕時計の心臓部であるムーブメントが3種類あります。電池を動力源とするクォーツムーブメント、機械式ムープメント、そして機械式時計の動力とクオーツのメカニズムを融合したスガングドライブムーブメントであり、3種類のムーブメントを展開するのは世界でグランドセイコーだけです。
日本だけでなく世界中で愛され続けるグランドセイコーには, 130年以上培われてきた作り手の技術や想いが凝縮されています。
セイコーの歴史は1881年に輸入時計を販売する服部時計店から始まり、1892年に時計工場である精工舎を設立し、本格的な時計製造を開始します。創業当初は製造コストの低い掛け時計を中心に製造していましたが、創立10年程で置時計・掛時計・懐中時計」の3部門を持つ国内唯一の総合時計メーカーとなります。
機械部品からケースに至るまで全てのパーツを自社で開発し、その結果高品質な時計を量産することに成功し、世界進出への礎を築きます。1899年に創業者である服部金太郎氏が欧米の時計工場を視察し、最新の工作機械等を導入することで工場設備を一新し、大量生産体制を整えます。
そして1911年には日本の時計生産の約60%を占めるようになります。1964年の東京オリンピックでは公式時計を担当し、時計メーカーとして世界に名前が知られるようになります。
同年1964年、スイスのニューシャテル天文台でのコンクルにグランセイコーを初出展し、世界への挑戦が始まりまし た。時計の本場スイスでのこの時の挑戦が、今なお進化を続けるグランセイコーの強みとなっています。