お正月は地域によって異なりますが一般的には三が日や松の内の期間がお正月と認識されています。そんなお正月のしめくくり的存在とも言える七草がゆ、今回はこちらについてお話していきます。

明けましておめでとうございます。旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。本年もこちらのブログにて、皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

さて、堅い挨拶はこのくらいにいたします。せっかくのスタッフブログという場ですので、もっと柔らかく楽しいお話をしたいと思います。

皆様、お正月はどのようなお食事やお酒を楽しまれましたでしょうか。奮発して良いワインやお酒を開けてみたり、素敵な料理は当然のこと、普段カロリーを気にして控えてきたお菓子をたっぷり楽しんでみたりと食に対し大胆になった方も多いことでしょう。

私も冬期休暇は故郷へ帰省致しましたので、おなかの空く暇もないほどにあれやこれや口に運んでいました。

「おせちもいいけどカレーもね」とはよく言ったもので、例年綺麗なおせちや穏やかな口当たりの蕎麦では口が物足りなくなってしまいます。その結果カレーはもちろんのこと、ピザや牛丼のような味の濃いものを食べたくなり、その結果2018年はハンバーガーにかぶりつくというアメリカナイズされた元日となりました。

お正月だからと自分に言い聞かせてはつい食べたいものを食べてしまうのがもはや風物詩のようになっています。

冬期休暇が明けるとなんとなく肉付きの良くなる方は多いですが、同時になんだか内臓が疲れていると感じる方も多いのではないでしょうか。

おいしい食事とお酒を堪能した分のしわ寄せは内臓と皮下脂肪に来てしまうわけですが、ありがたいことにお正月の終盤に組み込まれた休肝日的存在があります。

それは全国各地で少しずつ異なりながらも人日の節句である1月7日に食べられている、七草がゆです。

元々中国にあった旧暦1月7日に7種の若菜を入れた汁物を食べて無病を祈る風習が、古代から日本にあった若菜摘みという風習と交じり合い現在の七草がゆの形態に落ち着いたと言われています。摘んだ若菜に無病息災の祈りを付随して一つの行事として昇華させるところが、アレンジが効いていて日本らしいですね。

ちなみに故郷では春の七草と小さく切られたお餅が入った、オーソドックスな塩味のおかゆでした。

子供の頃は脂っこい食事にお菓子やジュースをたらふくいただいてもへっちゃらだったので薄味の七草がゆがあまり好きではなかったのですが、今ならこのありがたみが分かります。

胃腸の調子を整えるアミラーゼを含むスズナ(カブ)やスズシロ(大根)、ビタミンAや風邪予防に効果的な疲労回復に欠かせないビタミンB群、ビタミンCを持つセリやナズナ、その他にも疲労の残りがちな身体をリフレッシュさせてくれる栄養素の詰まった大変合理的な食べ物と言えます。

それに温かく上品な味付けで心もほっとしますよね。

消化器官とともに休まり切っていなかった精神まで癒される感覚もありつつ、抜けきっていないお屠蘇気分をしゃっきりさせられる一つの区切りという印象です。

2018年、新たな年の抱負としては「一日を丁寧に生きる」を掲げたいと考えています。一日一日を丁寧に生きることができればこれからの足跡も穏やかで余裕のあるものになることでしょう。

2018年は仕事、私事ともに日々を大切に過ごしていきたいと思います。

それでは皆様、今年もどうぞよろしくお願い致します。