世界は沢山の色によって出来ていますが、私たちは色に 心身共に影響を受けて生活をしています。

 

赤を見ると体温が上がり、青を見ると気持ちが落ち着きます。黄色は理解力や記憶力を高め頭の回転をスムーズにし、緑は可視光のちょうど真ん中に位置する中間色で、リラックス効果があります。
企業ロゴにもこういった色の持つ特性を利用しているケースが多く見られます。コカコーラやマクドナルドといった赤 を基調としたロゴには食欲増進や購買意欲の促進効果があり、活動的で情熱的な印象を抱かせ、バーゲンセールにもよく使われます。
マイクロソフトやフェイスブック、ツイッターなどのIT企業は青を基調としたロゴを採用し、爽やかで信頼できるイメージを印象付けています。スターバックスの緑には、安心感を与え、疲れを癒す効果があり、女性をターゲットにした企業には、母性や優しさを感じさせるピンクがよく使用されています。
選挙の際にも自身のイメージを色で印象付ける手法はよく見られ、トランプ大統領のネクタイの赤や青、小池都知事の緑などは記憶に新しいかと思います。
ただし色にはそれぞれ良い面もありますが、使い方を間違えるとマイナスのイメージになってしまう恐れもあるので注意 が必要です。赤は エネルギーが強く、目立つので攻撃的で軽い印象も持っています。青は冷たく控えめな印象があり、 黄は幼稚で無責任な印象、緑には色気のない優柔不断な印象があります。黒には高級感と共に暗いイメージがあり 白には清廉で純粋なイメージがありますが、儚く潔癖な印象もあります。
色の持つイメージをバランスよく掛けあわせ て、企業の主張したいイメージを強化することでより効果的に消費者に働きかけることができます。 また、色の力は生活にも生かす事ができます。デジタル社会では、言語や分析を携わる左脳が活発に使用されます。 左脳への偏りは、疲労やストレスをもたらし、心の健康へも影響します。色を知覚するのは右脳なので、生活に色を取り入れ、右脳を動かすことで左脳とのバランスがとれ、ストレス解消やアルツハイマーの予防、創造性の発達などに効果があると言われています。
このように色の力は想像以上に強く、自分や周囲に常に影響を与えています。色を選ぶ際も色の持つイメージを考慮して上手に色の力を取り入れてみてはいかがでしょうか。