The Magic Yarn Project(魔法の毛糸プロジェクト)という 活動を知っていますか? 2人のアメリカ人女性が運営する非営利団体による今プロ ジェクトは2015年の秋に始動しました。
その活動とは、癌の治療によって髪が抜けてしまった子供たちへ手編みの毛糸ウィッグを贈るというものです。
まだ軟らかく敏感な子供の肌にも優しい子供用のニット帽をベースに、一つ一つ手編みで心を込めて制作されています。 ウィッグはそれぞれ、ディズニーのプリンセスキャラクターをイメージして作られています。
『アナと雪の女王』のアナとエルサや『美女と野獣』『眼れる森の美女』など。ティアラやお花なども装飾された、色とりどりの美しいそれらには 「困難に直面する中でも希望を見据えて暮らす彼女たちのように、強く笑顔で生きて欲しい」という想いが込められています。
また男児向けの『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャックスパロウやスパイダーマンなどのスーパーヒーロー物もあるそうです。
共同設立者の1人であるホリークリステンセンさんはアメリ カで働く看護師でもあり、かつてガン科で働いた経験を生かしてこの活動を始めました。
きっかけは癌で髪を失ってしまった友人の娘さんへのプレゼントだったそうです。 まだ日本ではほとんど認知されていない「魔法の毛糸プ ロジェクト』ですが、SNSで紹介されたことなどをきっかけに今や世界的な注目を集めています。
子どもからお年寄りまで、幅広い年代の人がボランティアとして参加しており、100%寄付のもと、ウィッグの制作を続けています。
現在まで に3,000人のボランティアによって4,000個近いディズニーキャラクターのウィッグを作成し、小児ガンを患う29カ国の子どもたちに届けられてきたとのことです。
製作時間は最も難しいものでも2時間ほどと、それほど大変な作業ではないのですが、世界中からのリクエストに製作が全く追いついていないのが現状のようです。
公式サイトではウィッグや飾りの作り手、カード製作などのボランティアを募集しています。もちろん資金的な援助をすることもできます(H Pはオール英語です)。
「魔法の毛糸プロジェクト」で検索すれば、プリンセスとなった素敵な子ども達の笑顔を見ることができます。百聞は一見にしかず、ぜひ一度見てみてください
