スメハラという言葉を知っていますか?
スメルハラスメントとはニオイに関わるハラスメントです。これは、たとえばオヤジ臭やタバコの臭いが原因の迷惑行為を指すようですが、近年、体臭や口臭の問題が社会的にクローズアップされているようです。要因の一つは生活環境から悪臭が減り、多くの人が悪臭に対して敏感になっていると言わざる負えない状況でしょう。
ニオイ過敏症は現代社会が作り出した
戦後の日本は、高度成長期などにより、大気も汚れていて生活の中に悪臭があふれていました。また、高い喫煙率や、水洗便所の普及も遅れていたため、家庭のトイレや公衆便所は汲み取り式でした。数十年前の日本は現代では考えられないほどに生活に悪臭があふれていたとも言えます。
現在と言えば、環境対策も進み、空気も水もきれいになりました。下がりゆく喫煙率と対照的に、禁煙や分煙エリアが増えました。トイレもほとんど水洗化され、生活から悪臭が激減しました。
そのため、無臭化社会で育った人々は、ニオイや不潔感に抵抗力がなく、過度に敏感になりました。その結果「クサイ」「キタナイ」といういじめが社会に蔓延。追い打ちをかけるように、ニオイ対策製品を販売するメーカーの広告宣伝、コマーシャルに流れるデオドラント・制汗剤や洗濯洗剤などはニオイの害を刷り込み続けニオイ過敏症を助長したのではないでしょうか。
オヤジ臭いと言われる加齢臭を取り除く
中高年男性の特有な問題と考えられている加齢臭。
お父さんの洋服と一緒に洗わないでなんて、娘さんに言われているのを知ったら一日の疲れも倍増ですよね。汗水流して働いているのにも関わらず何たる仕打ち。
ただ、このオヤジ臭と言われる加齢臭は女性にもあり、化粧や香水で隠されているだけです。
香水や柔軟剤といったもので、自分の体臭を消そうとしているかもしれませんが、職場では逆にスメハラとなっていることも考えられます。
体臭は、朝のシャワーなどで取り除けます。最近は除菌ができる制汗剤やクリームも市販されていますので、出かけるまえに気になる部分に使用し、持ち歩くとよいでしょう。定期的にウエットティッシュなどで顔や首、耳の後ろなどの油汗を拭くことも効果的。自覚症状がないことだけに、少しでも対応できる事には対処しておきたいものですね。
最後に
無臭化社会の中で、体臭や口臭などに関してはデリケートな問題ですので、気まずいと思うかもしれませんが自覚症状がないので対策をしていないことがほとんどです。
そして、スメハラの定義である「クサイ」は、人によって違いますので難しい問題。
そんな、社会問題だからこそ、マスクや石鹸・除菌シートやフレグランス類などはスメハラ対策グッズとして集客・販促グッズで顧客拡大へと繋げる方法もあるのではないでしょうか。