有名なクイズ問題にチーズを最低何回で8つに切り分けられるかというものがあります。
答えをご存知の方も初めての方もコピー用紙とハサミをご用意の上、お楽しみいただければと思います。


新たな年を迎えて早3週間、寒さで外に出るのも億劫になってしまい運動不足を実感しています。身体的な運動不足は暖かくなるまで一旦置いておくとして、今回は少し頭の体操をしてみたいと思います。

問題です。
ここにチーズが1個あります。このチーズを8つに切り分けるための最も少ない回数は何回でしょうか。手でちぎるなどの不正を防ぐためにもこのチーズはナイフで一直線にしか切れないものとします。

さて、チーズは何回で8つに切り分けられましたか?

「チーズを切り分ける」というところからオランダなどで目にするような円形のチーズを想像した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

円形のチーズをバースデーケーキのように、十字に切って4分の1ずつになったものをさらに十字に切り、合計4回切ることで8等分にするという方法は皆さんご存知だと思います。

切り分けられたチーズというと6等分に切り分けられて個包装された扇形のチーズを想像することもあり、4回で切り分ける方法は比較的頭の中でビジュアルを思い浮かべやすいのではないでしょうか。

しかし、最小の回数は4回ではありません。

ホールケーキを想像してみてください。スポンジとスポンジの間にクリームやフルーツが挟まれていますが、まさにあの切り方です。横向きで半分に切り、そしてケーキを切り分けるように十字に切れば、円形のチーズは8つに切り分けられます。

この切り方ならチーズにナイフを入れる回数は3回となり、チーズを「8等分」に切り分けたいならばこの3回が正解となります。

しかし、8等分ではなく今回の問題文に使われた「8つ」であったなら話は別です。なんと、これ以上に少ない回数で切り分けることが可能となります。

答えは1回です。

チーズに1回ナイフを入れるだけで8つに切り分けることができます。
今回使うチーズは今まで想像した円形のチーズではなく、スライスチーズです。

普通のスライスチーズならば折った時にちぎれてしまいますが、問題文にある通り今回はナイフ以外でチーズは切れないようになっています。

このスライスチーズをどうするのか。細長い紙のような形のスライスチーズを思い浮かべてください。

細長いスライスチーズを蛇腹状になるように3回、角が6つできるように折ります。その一番表の面からすべての面ごとナイフを入れてしまえばチーズは8つに分かれます。

なんとなく想像しにくいという方はコピー用紙を縦4分の1に切って、蛇腹状にぱたぱたと折ってみてください。ちょうど、この記事のトップの画像のようにジグザグになれば準備完了です。

折って小さくなった紙を真ん中からハサミで切ると「く」の字形に6つ、その半分ほどの大きさ2つに切り分けられます。

『等分にしなければならない』『チーズといえば円形のものだろう』など本当は決められていなくとも、可能性の範囲や想像の幅を自分自身で決めてしまっている方もいらっしゃったのではないでしょうか。

説明だけでは分かりにくいと思いますので、役目を終えたコピー用紙や新聞などでぜひお試しくださいね。