ニュースや音楽番組で耳にするオリコンチャート。いつからどのように数えて順位をつけているのかは意外と知られていません。
今回はオリコンの基本的な情報とダウンロードではなくCDを買うことの魅力についてお話していきます。
皆さんはオリコンをご存知でしょうか。テレビやラジオ番組ではよく耳にする言葉ですね。
個人的な話ですが、最近好きなアーティストがインディーズシングルチャートにランクインしたので改めてオリコンについて調べてみました。
まず、オリコンとは一般的にオリコンリサーチ株式会社により発表される国内で最も有名な音楽ヒットチャートを指しており、名前の由来はOriginal Confidence(絶対的な信頼)からきています。
その集計は毎週月曜からの7日間でCDやDVD、書籍の売り上げを集計し、火曜日に一般公開をするという方法をとっています。
そして最近ではTwitterなどのSNSでも発表がされるなど、音楽番組やサイトを見ずにオリコンチャートを手軽に確認することができるようになりました。
しかし、現在は音楽配信サービスや電子書籍の普及でCDや書籍の売り上げが落ち込んできています。
CDの売り上げを伸ばすための人気投票券やイベント参加券目当ての購入が増えてきた時代の流れから、オリコンチャートの信憑性に疑問を呈する声が上がってきているようです。
それでも国内ではオリコンチャートが各方面から絶大な信頼を寄せられており、その地位は確固たるものとなっています。意識してみると、ニュース番組や音楽番組でも基準とされるのはオリコンチャートばかりですよね。
ちなみに「フライングゲット」の略称であるフラゲがチャート用語なのはご存知でしょうか。
通常水曜日に発売されるCDが一日早く店頭に届き、火曜日に購入することを指すのですが、こちらもきちんとオリコンの売り上げに集計されています。
早く聞くことができてお得とも思えますが、CDを購入することで参加できるイベントがある場合は水曜日からの発券の店舗もあるためフラゲには注意が必要ですね。
電子書籍やデータ化の紙がなくなるかもしれないと叫ばれて久しい印刷業界と、ダウンロードでのコンテンツが拡充されCDが売れなくなると危惧されている音楽業界。
データではなく紙媒体やCDの方がいいという人は一定数いるものの、どの業界も多様化する時代の流れに沿うにはどうすればいいのか策を講じていく必要がありますね。
私自身はCDを買ったときの帯や歌詞カード、そこに記載されているクレジットが好きなので、結局は紙が好きというところに落ち着いてしまいます。
ダウンロードした音楽は音質こそCDと変わらないものの、歌詞は文字のみになってしまい、フォントやデザイン、紙質のこだわりなども感じられずなんだか寂しくなります。
先日購入したCDはパッケージが飛び出す絵本のような仕組みになっていて、CDは音楽を聴くためのCD-Rだけが魅力ではないんだなあとしみじみ感じ入ってしまいました。
サンプルを試聴して、その上でアルバムの楽曲でも1曲ずつ買えるという消費者にとっては便利な時代になりました。
ただ、前後の楽曲の連なりやCDという製品そのものの細かなこだわりは感じられないのはもったいないような気がします。
せっかく音楽や小説を味わうなら、作った人の心が直接伝わるCDや紙媒体として購入して楽しみたいですね。