2015年スペインで誕生し、世界で旋風を巻き起こした「Gik」 (ジック)のブルーワインをご存知でしょうか。
その名の通り、色鮮やかなマリンブルーが特徴的で、「過去を打破して未来を創造する」という開発コンセプトを元に生み出された新種のワインです。
この美しい青色は、ぶどうの皮に含まれる色素「アントシアニン」 と、ジーンズなどの青色染料の原料である「インディゴ」を混ぜたことで表現しました。
アントシアニンは眼精疲労回復や視カ改善、花粉症などのアレルギー症状の改善に優れ、またインディゴも痛みや炎症を和らげる成分だといわれています。
肝心のお味ですが、ノンカロリーの甘味料を入れているため、甘みがあり、さっぱりとした白ワインに近いそうです。視党のインパクトだけでなく、健康にも気を遣った、この革新的な商品を誕生させたのは、なんと酒造経験ゼロの若きクリエイター6人でした。しかも、6人の職業はと言うと、コンピューター技師、デザイナー、化学技術者などまったく異業種というのだから驚きです。 しかし、彼らだからこそ、この青いワイン開発成功に至ったのかもしれません。
と言いますのも、6人はバスク大学や食品メーカーの開発機関の協力を経て, 2年の歳月をかけつくりあげました。
共同創立者の Arita lopezはビジネス理論である「ブルーオーシャン戦略」にインスピレーションを受けたと述べています。
この「ブルーオーシャン喉略」とは簡単に言えば「競争をせず、新市場開拓をすること」です。
ユーザーに高付加価値を低コストで提供することで、利益の最大化を図るというのが戦略の最大の狙いです。
その成功事例として,シルクドゥソレイユがあります。
従来のサー カス業界は、花形パフォーマーや、動物ショーをメインに、子供向けのものが多く、非常にコストがかかっていました。しかし、シルクドゥソレイユは、大人向けの演出に徹底的にこだわり、芸術性や、 非現実性、ディナーショーのような高級感を重視しました。
これまでお決まりだった、サーカス業界のコンセプトを真逆にすることで 世界で最も成功を収める集団へと成長を遂げたのです。
固定観念を捨て、どこまで殻を破ることが出来るかが成功の近道となるのでしょう。
「赤い海である伝統産業を青い海ヘ変えたい』 6人のクリエイティブな発想と熱い想いが実を結んだ一本です。
ご機会あれば、是非、ご賞味ください。