日本の伝統工芸(宮城伝統こけし)
宮城伝統こけしは国指定の伝統工芸品です。江戸末期ごろ、東北地方の温泉地において土産物として作られたものです。「鳴子こけし」「作並こけし」「遠刈田こけし」「弥治郎こけし」「肘折こけし」の5つの系統の作者により異なった特徴を楽しめます。こけしは最も簡素化された造形美と自然に囲まれた素朴な心を表現した産地独特の形、模様を今日まで伝えられています。これらのこけしを手に取り、ながめるとき日本人の心に改めて気付かされます。宮城県を訪れた際は贈り物として購入したくなる逸品です。産地は違えど竹の工芸品である「竹うちわ」もそれに通じる日本人の素朴な心を感じさせます。