名古屋扇子
日本の伝統工芸品の多くは元々中国がルーツとする物が多いですが、この扇子は日本で生まれたオリジナルの扇子になります。ルーツは平安時代初期にさかのぼりますが、宮中では木簡と言われる（薄い檜）札が使われていました。この札を綴ったのが扇子のもとになったと言われています。その後、扇部分には美しい絵を描くようになりました。１７世紀から１９世紀にかけて、扇子は中国そしてポルトガルを経由してヨーロッパに伝わりました。ヨーロッパでは社交界にてご婦人達が愛用するようになりました。フラメンコ等にかかせないスペイン扇も元々は日本が発祥の扇子になります。
