うちわと映画（東京物語）
２０１３年に封切られた山田洋次監督の「東京家族」が大ヒットし、先日テレビでも放映されました。オリジナルは１９５３年公開、小津安二郎監督の「東京物語」です。どのくらい違うのかと思いＤＶＤを借りてきました。主演は笠智衆、東山千栄子、それに昨年他界した原節子という顔ぶれです。広島尾道に住む老夫婦（といっても７０歳前後ですが）が東京に住む子どもたちを訪ねて上京する話です。原節子演じる戦死した二男の嫁が実の子どもたちより良くしてくれたという流れですが、開業医の長男の家、美容院の長女の家、会社勤めで一人っきりの二男の嫁の家、熱海の旅館、友人の家と場所をかわっていくのですが、それらのシーンに必ず出てくるのがうちわでした。当時の夏の必須アイテムだったことを改めて発見しました。裏面には広告が入ったようなデザインも見てとれました。エアコンが当たり前の現代においても我々日本人にはうちわが似合いますね。
