販促のためにノベルティを用意する場合は
自社の販売促進を目的としてノベルティを制作する場合、本体や印刷するロゴマーク、キャッチフレーズなどの色もチェックすべきポイントです。形状やサイズ、デザインが同じでも配色が異なるとターゲットに与える印象が変わってきます。これらは販促活動の効果にも影響を及ぼす可能性があるので、業界やアイテムの特徴にマッチした配色を選定することが大切です。
ノベルティの色について検討する場合、色相環に関する理解を深めておくことも大事になります。色は光の波長によって視覚的な印象が異なりますが、色相環は、連続的に変化する色相が環状に配置されており、色を体系的に理解するために役立ちます。色相環について理解すれば、色同士の相性が分かり、ノベルティの色使いに活用することができます。
色相環の中で反対側に位置する色は補色と呼ばれ、補色同士を組み合わせる配色を対照色相配色と言います。この方法は、対照的な色が使用されるためにメリハリの利いた仕上がりになります。こちらはインパクトの強いノベルティを制作し、ターゲットの興味、関心を惹きつけたい場合に適した方法と言えます。その一方で、色相環の中で隣接する色は類似色で、類似色を組み合わせる配色は類似色相配色と呼ばれます。この方法では色同士のばらつきが少なく、調和のとれた統一感のある仕上がりになります。
ノベルティの色使いを検討するにあたっては、業界や会社の持つイメージやアイテムの特徴、ターゲットの属性などを考慮した上で適切な判断をする必要があります。それぞれの色が持つイメージを把握し、適切な色使いのノベルティを活用すれば自社の販促効果も高まることでしょう。
ノベルティを制作するにあたり、誰に向けて配布をするのかを考えて配色を決めると、ターゲットに沿ったノベルティが出来上がります。性別や年齢に応じた配色がノベルティ作りのポイントとなります。
女性を意識したノベルティの色は、フェミニンでやわらかい雰囲気のピンクがあげられます。同じピンクでもアクセントとする色の濃淡によって印象が変わってきます。淡い色はやわらかく、濃い色は強い印象を与えます。男性社員の構成比率が高い業界や企業、男性をターゲットとした販促活動には、クールでスタイリッシュな色使いが適しています。具体的には、ホワイトとブラックを基本に色数を少なく、濃淡差を大きくすると良いでしょう。ホワイトとブラックはフォーマルな印象も与える効果が望めます。
子ども向けの商品やサービスを取り扱う企業では、カラフルな配色のノベルティを用意することが多いです。こちらの場合、できるだけ多くの色を少しずつ使用することがポイントです。ただし、原色ばかりを使用するのではなく、少し鮮やかさを抑えた感じに仕上げるとまとまりが出ます。また、色数が多いので、バランスをとるために背景や本文の色などは統一することをおすすめします。
年配の方向けのノベルティは、明るい色と暗い色を組み合わせると良いです。60歳以上の方は眼球内にメラニンがたまり、茶色がかって見えている方も多いため、明暗のはっきりした見えやすい配色が大切です。ピンクやライトグリーン、パープルなどが好まれる傾向にあります。
ノベルティの配色にはさまざまなバリエーションがあるため、迷ってしまって決められないという方もいます。企業の特色やアピールポイントにあわせて、ノベルティの配色を考える方法があります。日本らしい和の雰囲気を醸し出したいのであれば、伝統色を使うのも一つの手段です。伝統色には日本の春夏秋冬や、古くからの暮らしを元にした色味が多いです。伝統色には日本ならではの美や趣を感じられるメリットがあります。 安全性や安定性、顧客との強固な関係性をアピールしたい場合、信頼感のある配色を選定すると良いでしょう。
具体的には、ライトカラーを基本にクールな色を使用し、鮮やかさを抑えて仕上げるのがポイントになります。寒色系はきちんとした印象を与える効果が望めます。寒色系は青色が代表色です。他にもアットホームさを演出したいのであれば暖色系がおすすめで、暖色は赤やオレンジ、黄色が代表色になります。また、資源のリサイクルなどを積極的に行い、エコロジーや省エネルギーへの貢献をアピールしたい場合はナチュラルな配色を採り入れるのがおすすめです。こちらの場合、色鮮やかで彩度の高いカラーを避けて中間色や同系色を使用することにより、素朴で自然な印象のアイテムが出来上がります。
色数を少なくすると、色の情報が少ない分だけ文章の内容や図柄の形状などに関する情報が伝わりやすくなるというメリットがあります。色の変化が少ないデザインの場合、ターゲットに与えるインパクトは弱くなりますが、しっとりと落ち着いた雰囲気にすることができます。